回答:
相続土地国庫帰属制度の審査期間は半年から1年、場合によってはそれ以上に及ぶこともあります。申請者がご高齢の場合、審査の途中で申請者が亡くなってしまう(二次相続が発生する)というケースは、実務上十分に想定される事態です。
もし申請中に申請者が死亡した場合、その手続きが自動的に継続されるわけではありません。結論から申し上げますと、その土地を新たに相続した「一般承継人(相続人など)」が、一定期間内に手続きを引き継ぐ旨を届け出ることで、審査を継続することが可能です。この手続きを「地位の承継」と呼びます。
地位の承継が行われる場合、新たな相続人は、自分が申請者の権利義務を引き継いだことを証明する戸籍謄本などの書類を法務局に提出する必要があります。もし、相続人が複数いる場合は、その中から誰が手続きを引き継ぐのかを明確にしなければならず、場合によっては遺産分割協議が再び必要になることもあります。
ここで注意が必要なのは、相続人が「この土地はもういらないから、手続きを引き継がない」と判断した場合です。承継の届出がなされないまま一定期間が経過すると、申請は取り下げられたものとみなされ、終了してしまいます。この場合、既に支払った審査手数料は戻ってきません。
また、承認が下りた「後」に亡くなった場合も複雑です。負担金の納付前に亡くなった場合、相続人が30日以内に納付を行わなければ承認は失効します。相続人が手続きの存在を知らなかったために、期限を過ぎてしまうというリスクが非常に高いため、ご家族への周知や、行政書士との緊密な連携が重要になります。
当事務所では、申請者様のご年齢や健康状態に配慮し、万が一の際にもご家族が迷わず手続きを引き継げるよう、情報の共有や書面の準備を事前に行っています。「一代でこの問題を終わらせる」という強い意志を確実に形にするため、不測の事態にも柔軟に対応できる体制を整えています。
Q1. 相続土地国庫帰属制度とはどのような制度ですか?その設立趣旨と社会的意義を含めて教えてください。➤
Q2. 制度を利用できる「申請権者」にはどのような制限がありますか?共有地や生前贈与の場合についても詳しく解説してください。➤
Q3. 「建物がある土地は申請できない」とありますが、具体的にどこまでが建物に含まれますか?また、解体時の注意点は?➤
Q4. 境界が不明確な土地でも申請は可能ですか?ガイドライン第2版で緩和された内容を含めて教えてください。➤
Q5. 承認された際に支払う「負担金」はどのように計算されますか?具体的なケーススタディを交えて教えてください。➤
Q6. 「地目」によって負担金や審査基準はどう変わりますか?登記簿上の地目と現況が異なる場合の注意点も教えてください。➤
Q7. 隣地所有者が行方不明、または協力が得られない場合でも申請は通りますか?➤
Q8. 土地の中に「他人の工作物」や「電柱」「水道管」がある場合はどうなりますか?➤
Q9. 申請後に「不承認」となった場合、支払った費用はどうなりますか?再申請は可能ですか?➤
Q10. 相続した土地が「共有名義」なのですが、一部の共有者が反対している場合や連絡が取れない場合はどうすればいいですか?➤
Q11. 申請した土地が「崖地」に該当するかどうかの判断基準を教えてください。➤
Q12. 土地を国に返すために「分筆(ぶんぴつ)」を行う際の注意点は何ですか?➤
Q13. 「農地」を国庫帰属させる場合、農業委員会などの手続きは別途必要ですか?➤
Q14. 土地の中に「ゴミ」や「産業廃棄物」が埋まっている可能性がある場合は?➤
Q15. 申請から承認までの約半年〜1年間、土地の管理はどうすればいいですか?➤
Q16. 承認された後に「負担金」をもし支払わなかったらどうなりますか?期限や納付方法についても教えてください。➤
Q17. 申請の手続き中に所有者(申請者)が亡くなってしまった場合、手続きはどうなりますか?➤
Q18. 森林の負担金計算における「面積加算」の仕組みと、管理コストの関係について詳しく教えてください。➤
Q19. 「遺贈」によって土地を取得した人は、相続人以外でも申請できますか?➤
Q20. 建物解体時に「建物滅失登記」を忘れたまま申請するとどうなりますか?➤
Q21. 隣地が「公道」や「水路」などの公有地である場合、境界の考え方はどうなりますか?➤
Q22. 申請を途中で取り下げたくなった場合、どのような手続きが必要ですか?また費用は戻りますか?➤
Q23. 承認されて国に土地を返した後で、「やっぱり返してほしい」と言えるのでしょうか?➤
Q24. 法務局から「土壌汚染調査」を求められるのは、具体的にどのようなケースですか?➤
Q25. 土地の中に「祠(ほこら)」や「お墓」がある場合、国に引き取ってもらえますか?➤
Q26. 「崖の上」にある土地と「崖の下」にある土地。審査に通りにくいのはどちらですか?➤
Q27. 代理人(行政書士)を立てる際、本人確認や意思確認はどう行われますか?➤
Q28. 固定資産税が「非課税」の土地でも、国に返す際に負担金はかかりますか?➤
Q29. 「相続放棄」と「相続土地国庫帰属制度」、どちらがお得ですか?➤
Q30. 行政書士に依頼する際の「費用の目安」と「良い事務所の選び方」を教えてください。➤