Q24. 法務局から「土壌汚染調査」を求められるのは、具体的にどのようなケースですか?

回答: 土地の「不承認事由」の一つに、人の健康を損なう恐れのある物質による土壌汚染がある土地が含まれています。しかし、すべての申請に対して専門業者による高額な土壌汚染調査を求めるわけではありません。法務局が調査を求めるのは、特定の「リスク」が認められた場合に限られます。

具体的には、以下のような「地歴(土地の利用履歴)」がある場合に、土壌汚染の疑いがあると判断されます。

  1. 過去に工場、ガソリンスタンド、クリーニング店、化学物質を扱う作業場などがあった土地

  2. 不適切な廃棄物処理が行われていた疑いがある土地

  3. 特定の有害物質を排出する可能性のある施設が近隣にあり、汚染が及んでいる恐れがある土地

これらの判断は、主に「登記簿の沿革」や「古い航空写真」「市町村の公文書」などから行われます。例えば、登記簿に「工場用地」という地目が残っていたり、かつての所有者が特定の化学メーカーであったりする場合、法務局は「汚染がないことを証明してください」と指示してきます。

もし調査を求められた場合、その費用(数十万円〜)は申請者の負担となります。調査の結果、基準値を超える汚染が見つかれば、不承認となるだけでなく、汚染の除去義務を負う可能性すらあります。これは申請者にとって非常に大きなリスクです。

当事務所では、申請前に必ず「地歴調査」を行います。公的な記録を遡り、過去にどのような建物が建っていたか、どのような事業が行われていたかを確認します。もし土壌汚染のリスクが高いと判断された場合は、無理に申請を進めるのではなく、まずは簡易的な調査でリスクを切り分けるか、あるいは別の処分方法を検討するようアドバイスします。リスクを事前に察知し、大きな損失を未然に防ぐことが、プロに依頼する価値の一つです。

 


Q&A 目次

Q1. 相続土地国庫帰属制度とはどのような制度ですか?その設立趣旨と社会的意義を含めて教えてください。➤

 

Q2. 制度を利用できる「申請権者」にはどのような制限がありますか?共有地や生前贈与の場合についても詳しく解説してください。➤

 

Q3. 「建物がある土地は申請できない」とありますが、具体的にどこまでが建物に含まれますか?また、解体時の注意点は?➤

 

Q4. 境界が不明確な土地でも申請は可能ですか?ガイドライン第2版で緩和された内容を含めて教えてください。➤

 

Q5. 承認された際に支払う「負担金」はどのように計算されますか?具体的なケーススタディを交えて教えてください。➤

 

Q6. 「地目」によって負担金や審査基準はどう変わりますか?登記簿上の地目と現況が異なる場合の注意点も教えてください。➤

 

Q7. 隣地所有者が行方不明、または協力が得られない場合でも申請は通りますか?➤

 

Q8. 土地の中に「他人の工作物」や「電柱」「水道管」がある場合はどうなりますか?➤

 

Q9. 申請後に「不承認」となった場合、支払った費用はどうなりますか?再申請は可能ですか?➤

 

Q10. 相続した土地が「共有名義」なのですが、一部の共有者が反対している場合や連絡が取れない場合はどうすればいいですか?➤

 

Q11. 申請した土地が「崖地」に該当するかどうかの判断基準を教えてください。➤

 

Q12. 土地を国に返すために「分筆(ぶんぴつ)」を行う際の注意点は何ですか?➤

 

Q13. 「農地」を国庫帰属させる場合、農業委員会などの手続きは別途必要ですか?➤

 

Q14. 土地の中に「ゴミ」や「産業廃棄物」が埋まっている可能性がある場合は?➤

 

Q15. 申請から承認までの約半年〜1年間、土地の管理はどうすればいいですか?➤

 

Q16. 承認された後に「負担金」をもし支払わなかったらどうなりますか?期限や納付方法についても教えてください。➤

 

Q17. 申請の手続き中に所有者(申請者)が亡くなってしまった場合、手続きはどうなりますか?➤

 

Q18. 森林の負担金計算における「面積加算」の仕組みと、管理コストの関係について詳しく教えてください。➤

 

Q19. 「遺贈」によって土地を取得した人は、相続人以外でも申請できますか?➤

 

Q20. 建物解体時に「建物滅失登記」を忘れたまま申請するとどうなりますか?➤

 

Q21. 隣地が「公道」や「水路」などの公有地である場合、境界の考え方はどうなりますか?➤

 

Q22. 申請を途中で取り下げたくなった場合、どのような手続きが必要ですか?また費用は戻りますか?➤

 

Q23. 承認されて国に土地を返した後で、「やっぱり返してほしい」と言えるのでしょうか?➤

 

Q24. 法務局から「土壌汚染調査」を求められるのは、具体的にどのようなケースですか?➤

 

Q25. 土地の中に「祠(ほこら)」や「お墓」がある場合、国に引き取ってもらえますか?➤

 

Q26. 「崖の上」にある土地と「崖の下」にある土地。審査に通りにくいのはどちらですか?➤

 

Q27. 代理人(行政書士)を立てる際、本人確認や意思確認はどう行われますか?➤

 

Q28. 固定資産税が「非課税」の土地でも、国に返す際に負担金はかかりますか?➤

 

Q29. 「相続放棄」と「相続土地国庫帰属制度」、どちらがお得ですか?➤

 

Q30. 行政書士に依頼する際の「費用の目安」と「良い事務所の選び方」を教えてください。➤